PHA: plastic the way nature intended?
使い捨てプラスチックによる環境破壊に世界的な注目が集まり、産業界は製品やプロセス、包装がもたらす環境への影響について考慮せざるを得なくなっています。ケンブリッジコンサルタンツは、インスタント食品の包装にPHAバイオプラスチックを使う構想を発表しました。これは、持続可能なバイオプラスチックを幅広い業界の製品設計ツールキットに導入するという弊社の広域戦略の第一ステージとなるものです。
弊社は、考案した様々な生分解性プラスチック製品をバイオプラスチックのトレーに乗せ、外食産業におけるPHAバイオプラスチックの可能性を示しました。バイオプラスチックとは、生物由来または生分解性あるいはそのどちらも併せ持つプラスチックで、従来のポリマーの代わりとなる技術に成長しつつあります。バイオプラスチックは消費者から排出されるゴミから作ることが可能です。つまり、新しい産業プロセスでは環境を破壊するゴミを価値ある資源に置き換えることができるのです。
今日まで、外食産業におけるバイオプラスチックの利用には、高温での使用時の技術的性能、コスト及び供給量の面で限界がありました。コーンスターチ由来のバイオプラスチックであるPLA製の冷たい飲み物用カップが限定的に導入されていますが、これは暖かい飲み物には不向きです。私たちは様々なバイオポリマーを評価し、使い切りタイプのコーヒーポッドや電子レンジのトレーのような非常に過酷な食品用途に適した材質を特定しました。
ケンブリッジコンサルタンツのSustainability and Circular Economy LeadであるCatherine Joceは、「経済成長、資源消費及びごみ排出量の増加との間に何世代にも亘る依存関係が続いていますが、これは今後変えることが出来ます。収益と持続可能性の双方を向上させるイノベーションの可能性にあらゆる業界が気づきはじめているのです。」と述べています。
バイオプラスチックは廃棄時の扱いが便利です。バイオプラスチック製のものは、産業用堆肥化施設で分解されるようにできています。つまり生ゴミと一緒に捨てることができるため、ゴミ箱を分けて分別したり、容器を洗う手間が省けます。
多くの急進的な持続可能イノベーションがビジネスの成功を環境破壊から切り離しており、PHAバイオプラスチックはその代表例と言えます。ケンブリッジコンサルタンツは、様々な国の企業と共に最先端技術を用いて持続可能性に大きな変革をもたらそうとしています。バイオエコノミーはグローバルで急成長しており、弊社はその将来的な成功に全力を尽くします。最先端設備や技術を持つ弊社の合成バイオチームは、生物学的、化学的、そして工学的専門性を融合し、リサーチに基づいた発見を消費財、ヘルスケア、アグリテックなど様々な業界での画期的な製品及びサービスへと変換しています。