AIによるビジネスや社会の変革はすでに進行中ですが、AIの倫理や安全性については根強い懸念が依然として残っており、特に自律型AIのセキュリティや意思決定システムといった分野では顕著です。AIが人間の労働に取って代わり、雇用の喪失や格差の拡大につながるのではないかという心配も、当然ながらあります。AIの制御が利かなくなることで、意図せぬ結果を招き破滅的な結末に至るという極端な意見もあります。

責任あるAIとは何か

こうした背景から生まれたのが、ビジネスの将来を保障する「AI品質保証」の考え方で、信頼できるAIとも呼ぶことができます。本ページ下部よりダウンロードできるイノベーションブリーフの中で、AI品質保証のビジネスや社会における価値を示し、永続的で効果的にメリットを享受するために求められる包括的なアプローチについて明らかにしています。AIの倫理的側面について解説するとともに、特定の産業分野におけるAI品質保証適用の事例を検証し、そして自動化から自律化に向かう進展を成功に導く過程における、AIの目的、設計、道筋、相互作用を示しています。

理想的なAI品質保証プロセスの策定と統合が実現できている企業はごく少数ですが、それらの企業がAIソリューションの市場を牽引しています。本稿では、AIがもたらすメリットは絶大であるものの、システムが責任ある形で開発・使用されるよう、注意を怠ってはならないと述べています。AI品質保証を導入し、潜在的なリスクや課題を解決するための方策を取ることにより、AIの可能性を最大限に引き出し、イノベーション、事業の成長、そして社会への好影響を及ぼすための最適な地位を得ることができます。

イノベーションブリーフ「AI品質保証:次世代のビジネスイノベーションを保障する』を、ダウンロード

AI Assurance Innovation Briefing Japanese

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Carolina Sanchez
Author
カロリーナ サンチェス
産業&コンシューマ事業本部 技術保証部 シニアテクノロジスト

新技術を保証するフレームワークとプロセスを専門としており、高度な安全性が求められる環境でのAIの適用に注力している。弊社ではAI品質保証に関するプロジェクトを主導しており、NATS(国立航空交通サービス)、英国陸地測量部、クランフィールド大学で技術イノベーション、スマートモビリティ、AIの信頼性、説明能力、保証の研究に従事した経験を有する。

Maya
Author
マヤ ディロン
ワイヤレス&デジタルサービス事業本部 AIグループ リーダー

科学と技術を愛し、その適用によって人間の知恵を拡張し、世界を力づけることを目指している。天体物理学、ビジネスコンサルタント事業の運営、データサイエンティスト、AI研究者などを経て現在に至る。アカデミア、スタートアップの起業、多国籍企業など多彩な経歴を持っている。